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2022.12.06

息子と阪急電車と私

一歳の息子は、“はんきゅうでんちゃ”が大好きです。

 

車窓やベランダから、時には踏切で目の前を通過する迫力満点の阪急電車に歓声を上げ、

見えなくなるまで手を振り見届けます。

 

思い起こせば、幼稚園、小学校から大学まで、塾への通学、家族や友人とのお出かけ・・・

約20年間、毎日乗っていた阪急電車。駅の階段に近い車両、ねらい目の座席、乗り継ぎのいい時間帯、顔なじみのサラリーマン、聞きなれた車掌さんの声、変わらない風景、気が付けば自然と身についていたものです。今ではすっかり車生活となり、たまに阪急電車に乗ると「あれ、こんなところにこんな建物あったかな」「改札機が変わってる!」と、時代の変化に少し寂しさを感じます。

 

1910年の開業時から変わらないマルーン色の車体は、内装、形状もほとんど変えることなく当初から洗練されたデザインだそうです。

時々、息子の手をひき阪急電車の車庫へと出掛け、時代は変わっても見た目の変わらない車体を眺め、懐かしみつつこれからの未来へ思いをはせるのでした。

 

医局 S