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2021.04.13

桜守(さくらもり)      

みなさんは「桜守(さくらもり)」をご存知ですか?
 
先日、某テレビ番組で奈良県の吉野山の「桜守」について特集されていました。
「桜守」とは、文字通り、桜を守り育てる人のことです。
桜は他の植物に比べて復元力が弱くデリケートな樹木です。
一度傷つくとその傷は治りにくく、小さい傷でも幹が太るのと同じようにその傷も大きくなってしまうそうです。
 
その一方で、大事に育てることでいい花を咲かせ長生きする特性があります。
 
桜に「守り」が必要になったのはここ最近のことだそうです。
というのも、昔は桜の代表といえばヤマザクラでしたが、現在の日本の桜の90%以上がソメイヨシノです。
ソメイヨシノは、自生していたものではなく、園芸用に生まれた品種なので、手入れをしなければ成長しないそうです。
 
春になると当たり前のように桜が咲き、今までであれば花見を楽しみ、葉桜になってしまうといつの間にかその存在を感じる機会がなくなってしまいます。
「花を散らして初めて芽が出て一年間の営みが始まる」と言われているそうです。
吉野山の桜に限らずあちらこちらに当たり前のようにある桜が綺麗に花を咲かせるのも、「桜守」の支えがあってのこと。
 
「桜守」という仕事を知り、人も植物も生きているモノは知らないうちに誰かの支えによって生かされているのだなぁと感じました。
普段は患者さんの生活を支える仕事していますが、人に限らず何かの支えになる職業は素敵だと改めて感じました。
 
来年はコロナウイルスも収束してることを願い、気兼ねなく桜を見に行きたいです。

(数年前、吉野山に桜を見に行った際に撮った写真です。)

 

 

リハビリテーション科 Y